■超適当にやってようぜ
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フジテレビはマスコミではない

SBIとの提携説明にフジ社員ら拍手

バカですか。
ライブドアに買われるのはイヤで、ソフトバンクなら歓迎って…。
テレビ会社って幹部から社員まで、そこまで世間知らずなんでしょうか?ソフトバンクがどんな企業が分かって言ってるんだろうか?というかなぜいい年して分かってないのか?

突っ込みたいことは山ほどあるが、俺がここで大いにバカにしたいのは以下の3点。

1)ライブドアに対する反発は使命感や正義感ではなく単なるブランド意識

ソフトバンクが本当に「白馬の騎士」だと思っていたとしたら相当おめでたい。
元々フジがライブドアに支配権を握られるがいやだというのは、外資からお金が出ていることも含め「論壇」路線が脅かされるためなんて言っていましたが、これでそれがただのお題目だってことが(もともとうすうす見えていたが)誰の目にもはっきりしてしまいました。

つまりライブドアに関する嫌悪感は「ブランド意識」だったんですな。せっかくいい大学を出て、コネを駆使して入社した一流マスコミ社員が、最近できたばかりの、どこのフリーターともつかない連中がたくさんいるIT企業のライブドア社員と対等になるのはたまらない、という滑稽なプライドだけだったわけです。

2)ライブドアよりソフトバンクの方がマシだと思う愚かさ

まあそれはそれでいいんだけど、じゃあなんでソフトバンクだといいのかもよく分からない。俺のあの企業に対する印象はすこぶる悪く、サラ金会社と同じくらいのモラル感、ブランドイメージしかありません。フジ社員は違うのでしょうか。やはり日本テレコムを子会社にもつくらいだと違ってくると?
あそこが大歓迎だったら最初からマスコミの外資規制なんて全くいらない。正直あそこはへたな外資よりたちが悪い。

こういうことをしている企業ですからね。平気で自分の企業グループや北朝鮮に都合の悪いニュースに圧力をかけることなんてやってくることが予想できる。そもそもあの規模の企業グループとして持つべき国全体に対する責任感や倫理観が全く感じられない。そもそもはこういう企業から守るためのマスコミ外資規制なんじゃないの?

正直、今回の買収ではほりえもんの方が動機としては純粋だったと思う。テレビ、出版社など既存のメディアのネット音痴ぶり、頑迷ぶりは少しでも関わった人なら体験していること。「あそこまで話が通じないなら買い取ってこっちが主導権をとりたい」って気持ちはよく分かる。

3)低俗テレビ局風情が自分たちを社会に必要な「報道マスコミ」だと勘違い

あと、フジサンケイが論壇・言論路線なんてたいして役に立ってなくて、エンターテイメントが強いだけってのも誰しも思っていること。図星をつかれて腹をたててるのは自分が見えていない当人たちだけだってのも滑稽。はっきり言ってフジテレビを「言論の自由が保障されるべきマスコミ」なんて思ってる人なんて誰もいない。そもそもジャニーズやバーニングをはじめとした強力な事務所の圧力にさえまったく勝てず、自由にニュースも流せないような状況でどの口から言論の自由なんて言葉が出るのか?

ところ、俺は外資のマスコミ買収規制は必要だと思う。ただはっきり言うと、
テレビ局は、報道マスコミではない
あれは単なる低俗エンターテイメント垂れ流し産業です。コンビニに置いてあるエロ本出版社とほとんど変わりなし。番組もニュースもジャニーズ事務所や怖〜い団体の圧力には勝てずに修正、自粛、内部検閲しまくりだし、守るべき表現の自由なんて最初からありません。

そもそも報道ってエリートのやる仕事じゃない、本来は危険できつい汚い職業のはず。
テレビマスコミ=エリート職化している段階で報道として存在し得ない
まあ今回さんざん出てきたフジ会長の日枝って人は実は、
「CMカットは著作権違反」
なんていう、俺にテレビ局の凋落を予感させた貴重な名言を吐いた男だったりする。

なんか一時期のレコード会社のようで、この勘違いっぷりを見ると本当に数十年後のテレビ局の凋落が目に見えます。近いうちに間違いなく今のラジオ局や邦画並に落ちぶれます。地上波デジタル全移行(すべての番組がコピーアットワンス化)くらいがその契機でしょうね。「テレビを見なくても人生に何の支障もない」ってことをあるパーセンテージ以上の人が気づいた時点で、急速に誰も見なくなる。

NHKの料金未払いも、あれは本当に抗議の意を示してるってよりは、今まで呼吸するように「NHK料金は当然払うべきもの」っていう常識が崩れて、不祥事をきっかけに「別に払わなくてもいいもの」という風に幻想が崩れてしまったのが原因。面白いことに「未払いが**万件突破」ってな風に報道されるたびにその意識はさらに広がっていく。

さらに、民放の広告モデルってのが実はものすごく不安定なビジネスモデルだってことをテレビ局の人は分かっているのかどうか。圧倒的な普及率、視聴率をたてに今でこそ強気に出ていますが、そんな状態は戦後のほんの30年程度だけってことに気づいてるんでしょうか。今まで調子いいのは「たまたま」ですよ。

これから国民の間でテレビを普通に見ない人の割合がこれからどんどん増えて、テレビってものの定義が
特に低知能・低学歴に特化した低俗エンターテイメント
ってことがばれてしまった時点で広告モデルは崩れます。そうしたらもう風俗店や出会い系サイトに一生懸命営業を取りに行く、下品広告だらけのエロ本とまったく同じ状態に晒されます。テレビ局の社員だってことが恥ずかしい、親に言いたくない職のイメージになることもそう先ではない。

ところでここまで熱く語っといてなんですが、そもそも現在僕はフジテレビを一秒も見ていないことを発見しました。だから別にライブドアなりソフトバンクにいいようにされて、フジテレビなくなっても全く問題ないです。

テレ朝はなくなると非常に困ります。タモリ倶楽部と内Pとくりぃむナントカ、および徹子の部屋があるからです。TVKとHTBはどうでしょうとsakusakuがあるので評価高いです。NHKは変に電波たれ流さずにちゃんと課金すれば、金払ってでも見ると思います。

2005年03月25日02時06分

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