■超適当にやってようぜ
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怪談

呪怨、コワイコワイって聞いたんでDVD借りてみてみたんですが、結論から言うとあんまし怖くないねえ。正直ネットで都市伝説を集めたページを読んでたときの方がまだ怖かった。

それにしてもこういったホラー映画やお化け屋敷、怪談話などに触れるたびに思うんですが、俺が声を大にして言いたいのは、
「ビックリする」のと「怖い」のを一緒にするな!
ってことです。

そりゃあ誰だって静かなところで突然大きな音をたてたり、突然天井から何か落ちてきたり、いきなり人気のないところで肩を叩かれたりしたらビックリしますけどね、それって「怖い」のか?
道歩いてて角曲がったら突然自転車が飛び出してきてぶつかりそうになって「うわっ!」って状態になることがありますが、あれは「怖い」んじゃなくて単にビックリしただけでしょ。それとどう違うのか?

その辺の「ビックリ」と「怖い」の違いをちゃんと区別せずに作ってある怪談ものはまずつまんない。お化け屋敷もそれと同じ理由で俺は認めません。稲川淳二も基本的にはこの系統ではないかなあ。(非常にやばい雰囲気のする家にどうしても泊まる羽目になって、突然壁がドンドン叩く音がして…っていうパターン非常に多いよね。)

話を呪怨に戻しますが、やはりこれもビックリお化け屋敷系の恐怖で、脅かし系の連続で構成されているので見てるとだんだんパターンが読めてくる(笑)。ああ、ここで来るな、って感じで。(電話の音でびびらすパターン使いすぎ)
それに、そもそもビックリさせることにムキになりすぎて、ストーリー全体としての構成がまるでなくなぜ呪われるのかなどの推測させる部分などが非常に浅い。映画としては稚拙なシナリオですよね。
あと、映画の中でちょっとでも関わった人が連鎖的にずんずん死んでいくんだけど、怨みをもちながら死んだ程度で関係ない人がそのワリ食ってあれだけ死んでたら、今頃人類はとっくに滅びてるんじゃないかと思ってしまいました。

ちなみにやはり最近になってはじめてブレアウイッチプロジェクトを見たんですが、こちらは予想してたよりけっこう面白かった。ブームになってたんでそういう雰囲気の中で見なければ面白くない一発企画ものだと思っていたんですが、意外とちゃんと考えてある映画でした。
一応魔女が恐怖の対象として設定されているんですが、魔女そのものは最後まで出てこずによく分からない状態で「何者かに」殺されて、最後までなんだかよく分からない。魔女が最後まで出てこなかったってのは正解だと思います。あれでおばあさんがほうきに乗って出てこられたらガッカリですよね。

どちらかといえばそういった超自然的なものより、山に登ったメンツが最初はピクニック気分で和気藹々→道に迷って危機感を感じだし仲間割れ→精神的に不安定で喧嘩寸前→恐怖でもはや喧嘩する気力もなくガタガタブルブル状態っていう精神の移り変わりが非常にリアルで、人の精神の崩壊具合という観点で興味深く見ることができました。やはり一番怖いのは生きている人だと言うことで。

あと最後にもう一つ、俺が認めない怪談のパターン
「この文章(映像)を目にした人は、すでに〜に呪われている…」
などと最後にかますパターン。これって不幸の手紙と同じやり口で、怖いって言うよりたちの悪い捨てぜりふに対して「気分が悪い」っていうもので、あきらかに反則でしょ。
たちの悪い勧誘に対して断って電話を切る寸前に「あんたろくな死に方しないよ!」っていうのと基本的に変わりませんからね。金払って見た(読んだ)客に対してその態度はないんじゃないか?と思ってしまう。
けっこういい怪談でもこれをやった段階で俺は「あ〜あ」って感じでガッカリ。

一度人が恐怖を感じるパターンの累計分けをやってみると面白いかもなあ。

2003年08月30日03時30分

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