首相公選制

野党が国会で、人気の高い小泉や田中真紀子を追求すると、その党に「真紀子さんをいじめるな」と抗議の電話が殺到するらしいですね。アホですか?国会って何のためにあるんですか?人気者と議論しちゃダメなんですか。

どうやらこの国の民主主義って言うのは
「有権者の意志を実現するために代議士を選ぶ」
のではなく、
「有権者に人気のある代議士に好き勝手にやってもらう」
ってことらしい。あくまで好きな人を偉ぶってだけで「世の中をどうしていくか」って言うことは自分では考えもしないわけだ。大好きな人に決めてもらうわけだ。
こんな状況で首相公選制なんてやめたほうがいい。人気者は何をやっても許されるなんて恐ろしくてしょうがない。だったらキムタクを大統領にして日本の国技をバス釣りにするとか、中田を大統領にして微妙に色の薄いグラサンをかけることは国民の義務とかにするといいですな。

そもそも民意を反映したいんだったらきちんと選挙に行くのが先。みんな選挙権持ってるんでしょうが。あんな低い投票率で何を偉そうに。首相公選制にしたら何もかも良くなるなんて幻想に過ぎないでしょう。

それでも民意が反映されないならば、もっと市民活動を活発化させて大企業に匹敵するような行政に対する圧力団体を作って「自分たちが何を実現したいか」と言うことをきちんと訴えかけていくべき。首相公選制を導入して「誰かに世の中を良くしてもらいたい」なんて、要は自分でどのようしていくかを考えることを放棄しているにすぎない。そんな輩が「民意の反映が」などと愚痴をこぼすのはお門違いもいいところです。

所詮、自分で何も考えられない人間はだまされて貧乏くじをひくのがお似合いって事です。「自分では考えたくないが、誰かカッコいい人に何もかも解決してもらいたい」なんて都合のいいことは言わないことですな。

2001年05月17日03時22分


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