道交法の改正試案
警察庁が、道交法の改正試案をまとめたそうで。最近とみに叫ばれる悪質な交通事犯の罰則の強化がねらいのようです。悪質な交通違反の罰金や懲役刑を大幅に重くしたり、飲酒や薬物使用などの危険な運転で死亡事故を起こしたドライバーを処罰する罪の新設を考えたりと、なるほど被害者から強く要望されていた悪質なドライバーや暴走族対策などの期待にこたえるものになっています。
しかし、よく見るどさくさ紛れに
「スピード違反や駐車違反などの刑罰も2倍を上限に引き上げる。反則金も2倍を上限にアップを検討しており、駐車禁止場所での放置駐車の反則金は現行の1万5000円が最高3万円、30キロ未満25キロ以上のスピード違反も1万8000円が最高3万6000円となる。」
などという改正まで!
「スピード違反や駐車違反の罰金が軽すぎる!なんとか厳罰を!」なんて声があがったことってありましたっけ??もちろん「駐禁の嵐なんとかしてくれよ」って要望はあるんでしょうが、それはむしろ「警察が一部のところ以外は取り締まってくれない不公正さ」という部分に原因や不満があるんではないでしたっけ?しかもスピード違反に関して言えば、ねずみ取りやオービスなど、むしろその集金目的の悪質性・交通の流れと法廷速度の乖離の問題が叫ばれることが多い気がするんですけど(ねずみ取りに関しては元警視総監も「意味がない」と苦言を呈している)。「スピード違反の罰金って安すぎる!」なんて今だかつて一人だって言ったことあるか?儲けたいだけじゃねえか!
大方、「行政制裁金」導入への布石ってところなんでしょうがね。そんなことより交通安全協会との癒着、交通違反金の会計の公開、自賠責の健全化など改善すべき点はたくさんあると思う。自賠責のプール金の国庫流入なんて、一般の会社だったら背任・業務上横領ものですぜ?(交通安全協会の腐れ加減については、ここの駐車場(7/17)の項が詳しい。)
どうやらここで意見を募集している様子。抗議のメールを出しまくってやれ!
2000年12月28日02時42分